リノベーション住宅の住み心地って実際どうなの?
と疑問を持つ方に向けた記事となっています。
近年一人暮らしやパートナーとの同棲を始める際、
賃貸住宅の選択肢として、リノベーション住宅を検討する方が増えてきているといいます。
築年数が経っている分、価格も安く、広さや日当たりが
非常に良い物件に魅力を感じる方も少なくありません。
しかし、リノベーション住宅には内見では気づかない落とし穴があるんです。
今回は、リノベーション賃貸住宅に約2年住んでわかったメリット・デメリットを挙げさせて頂きます。
是非最後までご覧ください!
リノベーション住宅って?
そもそも、「リノベーション」とは何でしょう。
リノベーションとは、中古住宅を近代のライフスタイルに合わせて改装することを意味します。
具体的な例はこちら
- 仕切りを無くし、LDKを追加する
- キッチンを機能性の高いものに変更する
- 壁や床を現代に需要のあるデザイン性の高いものや機能性(バリアフリー素材等)があるものに変更する
- 床暖房を設置する
つまり、機能や価値を高めるための改装工事です。
リフォームとの違い
リフォームとリノベーションの違いに疑問を持つ方もいらっしゃいます。
意味が混在してしまいがちですが、
リフォームは古くなった部分や老朽化した部分を修繕する意味合いがあります。
具体的な例はこちら
- ボロボロの壁や床の張り替え
- キッチン設備の変更(ガスコンロからIH等)
- 老朽化した浴槽の交換
内装に関することは「リフォーム」と呼ばれることが多いです。
ただ、排水管や間取りの変更など、大規模な工事が必要となるものは「リノベーション」となります。
要は、リノベーションは「0をプラスにする」、
リフォームは「マイナスを0にする」ことになるのです。
リノベーション賃貸住宅に決めた理由
ここでは、当時大学生だった私がリノベーション賃貸住宅に
引っ越しを決めた理由についてお話しします。
① 広い住宅で生活したかったから
リノベーション住宅に引っ越す前は、学生マンションに住んでいました。
価格&設備(オートロック等)重視で賃貸住宅を決めていたため、
極狭で日当たり最悪、家賃の値上げ、設備の古いユニットバスなど最悪でした。
悪いところを挙げればキリがないほど…
中でも、とにかく狭すぎることが気がかりでした。
面積は約18㎡と特別狭い訳ではないのですが、
ベットや机などを置いてしまうと布団一枚分のスペースしかありませんでした。
普通に生活する上では特に問題ないように感じる方もいらっしゃるかと思いますが、
空間自体が狭いため日常的に圧迫感や閉鎖感があったのです。
② 日当たりが良かったため
初めて一人暮らしをする方に全力でお伝えしたいのが、
日当たりは本当に重要視するべきということです。
特に、HSPなど生活環境に敏感になりがちな方は本当に重要視して欲しいことの1つとなります。
日のあたるリビングで生活するかしないかでは、気分に大きな差が出てきます。
余談ですが、私は生活環境に左右されてしまう所謂「繊細さん(HSP)」なので、
住宅の明るさや雰囲気は非常に重要視していました。
青空とコーヒー、夕焼けとお酒は最高でした
末期ですね
日当たりが悪すぎずとも、圧迫感や閉塞感のある住宅も少なくありません。
窓のある方角も重要ですが、
周辺の建物の高さや住宅自体が何階であるかも注視して選ぶ事をお勧めします。
③ 利便性が良い街に「安く」住みたかったから
中心街や近郊付近など、利便性の高い地で賃貸住宅を借りると値が張ります。
リノベーション住宅であれば、築年数が経っているため
平均的な家賃よりもやや安価で借りることが出来るのです。
この場所で住みたいけれど、これ以上家賃の予算を上げられない
という方は、賃貸検索をする際や不動産屋さんにて相談する際、
条件掲示で「リノベーション可」を追加してみると良いでしょう。
リノベーション住宅に引っ越して感じたメリット3選!
では、実際に住んで感じたメリットについて挙げさせて頂きます。
前提として「リノベーション住宅」のメリットを挙げますので、
日当たりについては触れていません。
(1) 広い住宅でもとにかく安く住むことが出来たこと
私が以前生活していたリノベーション住宅は、広さが約30㎡とかなり広めでした。
その前に住んでいた賃貸住宅は約18㎡でしたので
体感的にもかなり広く感じた事を覚えています。
築年数が経っているけど増えた設備
- 独立洗面台
- ウォークインクローゼットの追加
- バストイレ別
- 窓やキッチンスペースの面積拡大
しかも驚く事に、家賃は約18㎡の住宅とほぼ変わりませんでした。
同じ価格でこんなにも違いが出るとなると、
広い賃貸住宅を選ばない理由がありませんよね。
(2) 新築同然、内装が綺麗だったこと
ちなみに、私が実際に住んだリノベーション住宅の築年数は約50年でした。
建物の外観はなんとも言えない古さなのですが、内装は非常に綺麗でした。
ただ、新築同然の綺麗だった理由として、
私が入居することが決まった段階で床や壁の張り替え作業が行われていたことが挙げられます。
また冒頭の「リノベーション住宅って?」で明記しました通り、
壁や床の張り替えはリフォームに分類されます。
そのため、全てのリノベーション住宅の内装が新築同然ではありませんので、注意が必要です。
(3) 利便性の高い地域で生活出来たこと
何かと、利便性の高さは生活を豊かにしてくれます。
帰り道に少し買い物をしてから帰ったり、勉強するためにカフェに立ち寄れたり。
コンビニが多い分、寄り道も増えていましたよね
アルバイト終わりのナナチキは最高でした
「利便性」と言っても、人によって考え方が異なると思いますので
私が思う利便性について明記しておきます。
私の思う「利便性の高さ」とは
- 生活に必要な物を購入出来る店舗が(駅前に)あること
- 近郊付近であること
- 最寄りが乗換駅であること(少なくとも乗換駅が近いこと)
- 大規模なショッピングセンターが徒歩・自転車移動圏内にあること
- 利用頻度が高い場所が付近にあること
都市部に住んでいた為、地域による利便性に偏りが生じてしまう事をお許しください。
特に良かったと思うのは、利用頻度が多い場所が付近にあったことでした。
私はよくカフェに篭って作業をしていましたので、
徒歩・自転車圏内にあったことで非常に生活が豊かになりました。
リノベーション住宅に引っ越して感じたデメリット3選
それでは、リノベーション住宅に実際に住んでから感じた
デメリットをご紹介します。
(1) とにかく寒い・暑い
住んでみなければわからないこと選手権No.1は、季節の気温や湿気です。
住宅が建てられたのが半世紀前であったため、
耐熱・耐寒素材が使われていないのかとにかく寒く・暑いのです。
※全てのリノベーション住宅に耐熱・耐寒素材が使われていない訳ではありませんので、適時問い合わせが必須です。
末端冷え性の筆者は、特に寒さに苦しみました。
暖房の温度を上げてもほぼ効かないため、
寝つきも悪く、寒さで夜中に何度も目が覚める次第です。
実は、とにかく寒い・暑い原因は、他にもあったのです。
次に、その理由を説明します。
(2) 尋常じゃない隙間風と閉められない窓【画像付き】
暖房や冷房を付けても、一向に室内の気温が変わらない原因は隙間風にありました。
具体例を挙げますと、窓を閉めているのに、カーテンが揺れる程です。
風が強い日は特に隙間から風が流れる音が鳴り止まないほどでした。
音に関しては気になって眠れない程ではありませんでした
ただ、特に問題視していたのは「一生閉められない窓」でした。
窓の上部のアルミの奥が網戸となっており、
物理的に閉められないのではなく、構造上閉めることが出来ない形式の窓となります。
日常的に網戸であるため、常に外気が室内に流れ込んでいる事になります。
隙間風が相まって、風通しが良く通気性発群でした。
この形式の窓がある賃貸住宅を検討されている方は、充分お気をつけください。
(3) エレベーターが無い
私が住んでいたリノベーション住宅は半世紀前に建てられたこともあり、
エレベーターが併設されていませんでした。
住宅スペースは2階以上ありましたので、
スーツケースなどの重い荷物を持っている時はかなりの体力を使います。
また、引っ越しや電化製品の設置を行う際は追加料金が発生する場合もありますので、
エレベーターの無い2階以上のリノベーション住宅を検討している方は注意してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
メリット・デメリットを3選ずつ挙げましたが、
総合評価としては「リノベーション住宅に引っ越して大変満足」でした。
私としては、安い家賃で日当たりが良く、広さがあった点で大満足でした。
寒さ以外は…
リノベーション住宅は安くて広い家に住めるなどのメリットがある分、
多少なりともデメリットが存在します。
この記事を読んで、少しでもリノベーション住宅の良さを感じていただけると嬉しいです。
また、現在引っ越しをご検討中の方は、
内見の際に様々な点に着目することをお勧めします。
皆様がより良いリノベーション住宅と巡り合える事を祈っております!
コメント