【最新】全商英語検定の合格率や難易度は？英検・TOEICと比較してみた

今回はこのような悩みにお答えします。

この記事はこんな人におすすめ！

全商英語検定試験は、全商検定の中では異色である英語の知識が問われる種目となります。


3〜1級全てのレベルにおいて合格率が低く、難易度が非常に高い検定として苦戦する学生が多いようです。

一体、何割の学生が合格しているのでしょうか。


この記事を読むことで、以下の3点が分かります。

各種目の全商検定の合格率は以下の記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

全商英語検定とは？

全商英語検定は、全国商業高等学校協会が主催する検定の１つです。

ビジネス英語における基礎的な文法や単語が問われる検定で、

日本英語検定協会が主催する「実用英語検定（英検）」とは異なり、解答は記号選択のみとなります。

それでは、具体的に「全商英語検定」について詳しくみていきましょう。

※このデータは、公益財団法人全国商業高等学校協会が開示している「統計資料」の申込者数を使用しています。

試験の概要、合格ライン、日程は？

全商英語検定の試験内容は、リスニングとリーディングの2つの軸で構成されています。

英語検定（英検）とは異なり、スピーキングや記述式の試験はありません。

合格基準

問題数は各級共通で12問（総計60問）あり、配点は大問1〜4まで各1点、大問5〜12まで各2点となります。

試験時間

	筆記	リスニング	総合試験時間
1級	約60分	約30分	90分
2級	約50分	約30分	80分
3級	約40分	約20分	60分

試験時間は1級が最も長く、1時間半で60問を解答しなければいけません。

なお、試験は年間で2回開催され、令和4年度は9月と12月に開催予定となります。

受験者数の推移

合格率の前に、全商英語検定の受験者数について触れます。

今回は受験者数が最も多いビジネス文書実務検定試験の受験者数と英語検定試験の受験者数を比較してみました。

表1 申込者数の推移

上記のグラフは、各年度における受験者数の総計結果より作成しております。

受験者数が最も多い検定（ビジネス文書実務検定試験）と比較すると、より受験者数の違いが明確になります。

英語検定試験の合格率は？

それでは、英語検定試験の合格率を見ていきましょう。

過去3年分（平成30年度）からの合格率（部門別）を表にまとめました。

【英語初心者向け】3級の合格率

表２　3級合格率の推移

	申込者数	実受験者数	合格者数	合格率
第67回	18,808	16,878	6,879	40.7%
第66回	27,057	25,026	19,073	76.2%
第65回	22,718	20,927	9,957	47.6%
第64回	24,298	22,964	15,429	67.2%
第63回	20,350	18,529	12,940	69.8%
第62回	30,359	28,397	12,006	42.3%

英語検定試験3級の合格率は、最高76.2%（第66回）、最低40.7%（第67回）でした。


表を見て頂くと分かる通り、難易度が高い回と低い回の合格率の差が開いていることがわかります。

7割以上の受験者が合格する回もあれば、4割の学生しか合格しない回があるなど、合格率はあまり参考にならない結果となりました。

【さらに英語を学びたい方へ】2級の合格率

表3　2級の合格率

	申込者数	実受験者数	合格者数	合格率
第67回	22,257	20,785	1,409	6.8%
第66回	21,163	19,490	3,417	17.5%
第65回	25,129	23,824	3,772	15.8%
第64回	20,231	19,073	1,268	6.6%
第63回	20,264	18,987	2,539	13.4%
第62回	23,677	21,847	2,133	9.8%

英語検定試験2級の合格率は、最高17.5%（第66回）、最低6.6%（第64回）でした。

2級と3級は試験の申込者数に大きな差がないため、より合格率の低さが目立ちます。

合格するためには語彙力の強化はもちろんのこと、基礎的な文法の見直しやリスニングのスピードに慣れる必要がありそうです。

【挑戦者求む】1級の合格率

表4　1級の合格率

	申込者数	実受験者数	合格者数	合格率
第67回	8,260	7,716	348	4.5%
第66回	7,891	7,307	920	12.6%
第65回	7,668	7,258	1,318	18.2%
第64回	8,157	7,716	453	5.9%
第63回	8,272	7,691	893	11.6%
第62回	9,381	8,718	880	10.1%

英語検定試験1級の合格率は、最高18.2%%（第65回）、最低4.5%（第67回）でした。


全商検定全体の合格率としては英語検定試験が最も低く、難易度が高いと言えるでしょう。

受験者は商業学科に在籍する高校生が大半を占めるため、普通科と比べて英語の授業数が少ないと考えられます。


1級の合格を目指すには英語学習を自主的に行う必要があるため、

学習段階で挫折してしまう学生が多い印象です。

英語検定試験・英検・TOEICのスコア換算

全商英語検定の合格率を見てきましたが、英検・TOEICではどの程度のスコアに相当するのでしょうか？

英検・TOEICのスコアを英検に換算すると、以下のようになります。

全商英語検定	実用英語英検	TOEIC
1級	準2級程度	450〜500
2級	3級程度	330〜450
3級	4級程度	260〜330

※様々な資料を元に筆者独自の見解で作成しております。

実用英語検定の各級は何年生レベル？

実用英語検定における4級〜1級の推奨受験目安（レベル）をまとめてみました。

級	推奨目安
1級	大学上級程度
準1級	大学中級程度
2級	高校卒業程度
準2級	高校中級程度
3級	中学卒業程度
4級	中学中級程度

高校生向けのレベルは準2級と2級となります。

但し、商業高校生は普通学科の学生より英語の授業が少ないため、受験する目安としては3級〜準2級が妥当であると考えられるでしょう。

英語検定試験の合格を目指すなら…

英語検定試験の1級は、実用英語検定の準2級に相当します。


難易度としては高校中級程度ではあるものの、令和3年度の全商英語検定の合格率はわずか8.6%です。


商業学科の学生は普通学科のように深く英語を学ぶことが出来ないため、独学で学習を行う必要があります。

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