【全商検定】ビジネス文書実務検定の合格率をチェック！

今回はこのような悩みにお答えします。

この記事はこんな人におすすめ！

ビジネス文書実務検定はビジネス文書部門と速度部門で構成されている全商検定です。


1〜3級の合格率ランキングでは同率の第3位という比較的合格率の高い検定となりますが、

ここ数年の合格率はどのように変動しているのでしょうか。


この記事を読むことで、以下の3点が分かります。

各種目の全商検定の合格率は以下の記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

ビジネス文書実務検定とは？

ビジネス文書実務検定は、全国商業高等学校協会が主催する検定の１つです。

ここでは、具体的に「ビジネス文書実務検定」について詳しくみていきましょう。


このデータは、公益財団法人全国商業高等学校協会が開示している「統計資料」の申込者数を使用しています。

試験の概要、合格ライン、日程は？

ビジネス文書実務検定の試験内容は、以下の3科目に分けられます。

主な試験内容

筆記試験と実技試験で構成されるビジネス文書部門と

パソコンのタイピング速度が重視される速度部門に分かれており、

検定に合格するには両方の合格基準を満たさなければいけません。


合格基準は以下の通りです。

合格基準

試験は全国一斉に行われ、所要時間は平均的に40〜45分程となります。

部門における試験の順番は各試験場校で異なりますので注意が必要です。

試験時間

なお、試験は年間で計2回で、6月の第5日曜日と11月の第４日曜日に行われます。

そのため、片方が不合格の場合でも年内の合格が可能な検定となります。

受験者数は？

簿記実務検定や情報処理検定と同等の人気を誇るビジネス文書実務検定ですが、

ビジネス文書実務検定の受験者数は、全商検定の種目の中では高い割合を占めています。

表1　申込者数の推移

上記のグラフは、1〜3級の受験者数の総計結果より作成しております。

全商検定の中でも受験者数の多い簿記実務検定、情報処理検定、ビジネス文書検定の3つの種目のみ反映していますので、

受験者数の少ない検定と比較するとより大きな割合を占めていることがわかります。

各級と部門ごとの合格率

ここからは、各級と部門ごとに合格率を見ていきましょう。

過去3年分（平成30年度）からの合格率（部門別）を表にまとめました。

【3級】の合格率

表２　3級合格率の推移

	部門	申込者数	実受験者数	合格者数	合格率
第67回(令和3年)	文	41,475	38,561	27,855	72.2%
	速	46,845	43,757	32,302	73.8%
第66回(令和3年)	文	27,200	25,651	17,327	67.5%
	速	37,898	35,825	28,694	80.1%
第65回(令和2年)	文	51,609	49,104	41,068	83.6%
	速	63,312	60,388	50,636	83.8%
第64回(令和2年)	文	10,427	9,781	7,163	73.2%
	速	13,926	13,176	10,272	77.9%
第63回(令和元年)	文	30,846	28,915	22,188	76.7%
	速	39,861	37,594	28,499	75.8%
第63回(令和元年)	文	35,018	32,826	23,401	71.2%
	速	44,333	41,807	32,005	76.5%

ビジネス文書検定3級【ビジネス文書部門】の合格率は、最高83.6%（第65回）、最低67.5%（第66回）。

ビジネス文書検定3級【速度部門】の合格率は、最高83.8%（第65回）、最低73.8%（第67回）でした。


また、過去3年度の合格率を部門別に集計すると以下のようになります。

ビジネス文書部門と速度部門の双方が70%を上回る結果となりました。


3級に苦戦している方はホームポジションを覚えることや

早く打とうとせず、焦らず確実に入力出来るよう心掛けてみましょう。

ビジネス文書実務検定の3級の合格率は難易度が高い回を除くと、平均して70〜80%程度で推移していることがわかりました。

【2級】の合格率

表３　2級合格率の推移

	部門	申込者数	実受験者数	合格者数	合格率
第67回(令和3年)	文	30,963	28,909	18,749	64.8%
	速	40,831	38,308	24,643	64.3%
第66回(令和3年)	文	29,111	27,307	17,009	62.2%
	速	37,828	35,674	16,987	47.6%
第65回(令和2年)	文	14,109	13,379	8,125	60.7%
	速	16,661	15,853	9,759	61.5%
第64回(令和2年)	文	36,405	34,461	26,121	75.7%
	速	41,003	38,910	17,948	46.1%
第63回(令和元年)	文	32,475	30,239	18,214	60.2%
	速	39,602	37,180	24,285	65.3%
第62回(令和元年)	文	27,935	25,994	16,388	63.0%
	速	32,536	30,439	15,995	52.5%

ビジネス文書検定2級【ビジネス文書部門】の合格率は、最高75.7%（第64回）、最低60.2%（第63回）。

ビジネス文書検定2級【速度部門】の合格率は、最高65.3%（第63回）、最低46.1%（第64回）でした。


また、過去3年度の合格率を部門別に集計すると以下のようになります。

ビジネス文書部門と速度部門の双方の合格率が半数を上回る結果となりました。

半数は上回っているものの、50%台の合格率は決して高い訳ではありません。


速度部門の対策はとにかくタイピングの回数を重ねるしかありませんので、

焦らず地道に力をつけていきましょう。

ビジネス文書実務検定の2級の合格率は難易度が高い回を除くと、平均して50〜60%程度で推移していることがわかりました。

【1級】の合格率

表４　1級合格率の推移

	部門	申込者数	実受験者数	合格者数	合格率
第67回(令和3年)	文	18,933	17,739	9,551	53.8%
	速	18,494	17,344	7,330	42.2%
第66回(令和3年)	文	20,299	19,104	10,558	55.2%
	速	18,343	17,318	7,696	44.4%
第65回(令和2年)	文	18,746	17,631	10,239	58.0%
	速	20,837	19,695	8,301	42.1%
第64回(令和2年)	文	12,791	12,256	8,447	68.9%
	速	13,579	13,081	2,843	21.7%
第63回(令和元年)	文	19,456	18,140	7,821	43.1%
	速	19,726	18,382	5,230	28.4%
第62回(令和元年)	文	20,152	18,895	11,103	58.7%
	速	20,399	19,140	7,699	40.2%

ビジネス文書検定1級【ビジネス文書部門】の合格率は、最高68.9%（第64回）、最低43.1%（第63回）。

ビジネス文書検定1級【速度部門】の合格率は、最高44.4%（第66回）、最低21.7%（第64回）でした。


また、過去3年度の合格率を部門別に集計すると以下のようになります。

速度部門は合格率が半数を下回る結果となりました。

特に速度部門に苦戦する受験者が多いことがわかります。

ビジネス文書部門と速度部門の合格率に約20％もの差があることから、

速度部門の出来栄えが合格の鍵となることでしょう。

ビジネス文書実務検定の1級の合格率は難易度が高い回を除くと、平均して40%程度となるでしょう。

筆記試験は確実に、タッチタイピングの習得が鍵

ビジネス文書実務検定は、定められた短い制限時間の中でどれだけ正確に解答（入力）出来るかが鍵となります。


高難易度ではないものの、一筋縄ではいかない検定ですので

本番は練習と同様に焦らず、確実性を重視して挑んでくださいね。

合格率まとめ

レベル	部門	合格率（部門別）
3級	文書	74.0%
	速度	77.9%
2級	文書	64.4%
	速度	56.2%
1級	文書	56.2%
	速度	36.5%