皆様は「ADHD」という言葉をご存知でしょうか?
「ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)」は、日本語で「注意欠如多動症」または「注意欠如多動(性)障害」と呼ばれる発達障害の概念の一つです。
先に申し上げますと、ADHDとHSPは全くの別物です。
ADHDとHSPに因果関係はありません。
HSPさんの中には
「自分はADHDかもしれない」
と不安に思った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、私もそうでした。
そこで本日は、
『ADHDとHSPの違い』
『過去から現在の症状』
についてお話ししたいと思います。
とにかく伝えたいのは「なんとかなるよー!」ってこと!
毎日不安と隣り合わせで生活する、全てのHSPの方に寄り添うことが出来たら、と思います。
『ADHD』って何?
「ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)」は、日本語で「注意欠如多動症」または「注意欠如多動(性)障害」と呼ばれる発達障害の概念の一つです。
すぐに他のものに気を取られてしまったり、
無意識的に手足を動かしてしまったり、
整理整頓が苦手だったりと様々な行動が挙げられます。
そんなADHDさんの「不注意」「多動・衝動性」の2つの特徴について具体的に解説していきます。
① 不注意
「不注意」は気が散りやすく、集中力が持続しないことを指します。
主な特徴はこちら
- 話を聞いている途中に(無意識的に)他のことに気を取られてしまう
- 忘れ物・無くし物が多い
- 注意力を持続させることが苦手
- 一つの物事の最中に新しい情報・頼み事をされると忘れてしまう
- 整理整頓が苦手(片付けが出来ない)
- 指示に従うことが難しい
医学的には証明されていませんが、
『頭の中で常に音楽が流れている』方もいるのだとか。
私も常に流れている人です。
② 多動・衝動性
「多動・衝動性」は、いけないと分かっていても衝動的に行動してしまうことや、
落ち着きがなく動き回ることが挙げられます。
主な特徴はこちら
- 着席時に身体や手足の一部を動かす
- 1カ所にじっとしていることが苦手(離席してしまう)
- 途中で投げ出してしまう
- 他の人が話していても、思いついた事を話始めてしまう
- 思いつきの発言が多いため、自分でも結局何が言いたいのかわからなくなってしまう
「HSP」の定義って何?
「ADHD」と合わせて調べることが多い、HSPについても簡単に説明します。
HSP(Highly Sensitive Person)は、生まれつき人よりも刺激に敏感で、感覚が鋭く、音・光・匂い・感情等に必要以上に反応してしまう人のことです。非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人と示されることが多いです。
中でも特徴的な4つの性質「DOSE(ダズ)」に当てはまる方が該当するとされています。
- Depth of Processing:様々な思考を巡らせ、深く時間をかけて処理する
- Overstimulation:刺激に対する反応が強いため、疲れやすい
- Emotional response and empathy:共感性があり、他人の感情の影響を受けやすい
- Sensitivity to Subtleties:他人が気づかないような些細な刺激に反応出来る
人口の20%が該当する生まれながらの特性で、
想像力や発想力に長けている一方、
ネガティブな一面もある人が多いとされています。
『HSP』に自信を持てるまでの「はじまり」と「現在」
ここでは私が
『「ADHD」から「HSP」だと感じた過程や意識』
『現在の考え方における変化』
ついてお話ししたいと思います。
※具体的な辛いエピソードや重い話は記載していませんので安心してご覧ください。
はじまり:「普通になりたい」と感じた小学生時代
私が「ADHD」を最初に調べたのは小学生の高学年でした。
勉強や人間関係でつまづく事が日常茶飯事になり、
教師から差別を受けるようになったことで
「自分は人と違うかもしれない」と考えるようになったためです。
ADHDに当てはまる症状も複数あり、少なからず「人と違う」と自覚するようになりました。
当時自覚していた症状
- 座っている時に身体や手足を常に動かしてしまう
- やらなければいけないと分かっていても後回しにしてしまう
- 話を聞いている最中、上の空になる
- 忘れ物や無くし物が多い
- 突然自分の思いついた事を話してしまう(他人の話を遮ってしまう)
- 考えることが好き(常に想像・妄想)
- 他人の負の感情(怒り・悲しみ)に敏感に反応し、一日中頭から離れない
- 大きな劣等感
- 集団行動が苦手
- 頭の中で音楽が常に流れている
当時は自覚症状がありましたが、精神科では受診していないため
実際にADHDであったかどうかは定かではありません。
しかしその時代には「HSP」という概念が無かったため、
違和感だけが心に留まっていました。
「『ADHD』に当てはまる症状は多いけれど、受診はしていないのでわからない」
「仮に『ADHD』と認められても、自分は障がい者と認めなければいけなくなる」
日々大きな不安を抱えていたことは強く記憶に残っています。
現在: HSS型HSPであることに誇りを持ちたいと
「ADHD」が頭の隅にあるまま10年が経過した20歳に、「HSP」と出会います。
そして、自分は「ADHD」ではなく「HSP」ではないかと考えたこと。
中でもHSS型HSPであることを自覚するようになります。
HSPであると感じた理由は当てはまる症状の違いでした。
「ADHD」と「HSP」の症状や特徴は似ているようで、少々性質が異なります。
HSPに関して更に詳しく知りたい方は下の記事も参考にしてください。
過去の症状と比較するために、現在の自覚症状も記載しておきます。
現在の自覚症状
- 座っている時に身体や手足を常に動かしてしまう
- 考えることが好き(常に想像・妄想)
- 他人の負の感情(怒り・悲しみ)に敏感に反応し、一日中頭から離れない
- 頭の中で音楽が流れている
※HSPの症状を挙げるとキリがないので、小学生の頃悩んでいた主な症状の変化についてのみ記載しています。
改善出来た症状があるんですね
忘れ癖や後回し癖はメモを取るようになって治ったよ
普通じゃないことが当たり前
10代の頃は「普通になりたい」と願っていました。
補習を受ける事なく勉強やスポーツがそれなりに出来て、
提出物を期限内に提出して、
忘れ物をせずに日常生活を送る事の出来る
「普通の人」になりたかったのです。
でも、今はどうでしょう。
筋トレから読書、投資、資格勉強、ブログなど1日の密度がかなり濃い生活を送っています。
私はこの生活がルーティンとなり、「普通」となっています。
周りにとっては普通でなくても、私自身は非常に満足しています。
「普通」って、なんでしょうね。
「人と違うこと」に悩んでいる人へ
学生の方であれば「周りに馴染むこと」がどうしても重要になってしまいます。
校則や空気感、人間関係など、ある程度固定された環境で何年も生活しなければいけない訳ですから、
苦痛を感じてしまうことは当然です。
過去の私や「人と違うこと」に悩んでいる方に伝えたいことがあります。
それは、「今自分が好きな事を誰よりも全力で楽しんでほしい」ということです。
ゲームでも、勉強でも、音楽でもなんでもいいんです。
大人数で楽しもうが、1人で楽しもうが、
結局楽しんだもん勝ちです!
この記事を読んで、少しでも心が軽くなっていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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